
マガジンハウス80周年記念POP UPイベント
ニューヨークの人気書店McNally Jacksonで開催
ニューヨーク発の独立系書店。2004年の創業以来、厳選されたセレクションと地域コミュニティとの強い結びつきを通じて、ニューヨークの書店文化において重要な役割を果たし続けている。現在、複数の店舗を展開し、書籍販売に加えイベントや自費出版サービスなども提供している。
<株式会社マガジンハウス>
日本の出版社。『POPEYE』『BRUTUS』をはじめ、様々なライフスタイル/カルチャー誌を発行。長きにわたり刊行する雑誌を通じて流行や都市文化を発信し、読者の生活や価値観に影響を与えて続けてきた存在。2025年10月で創立80周年を迎えた。

厳選された品揃えと地域コミュニティとの結びつき。ニューヨークを代表する独立系書店マクナリー・ジャクソン
マクナリー・ジャクソン(McNally Jackson)は、ニューヨークを拠点に展開する独立系書店で、現在マンハッタンやブルックリンなどに5店舗を構えています。2004年の創業以来、文学や人文書を中心に、街の文化や読書の楽しみを伝える場所として親しまれてきました。店ごとに工夫された選書やディスプレイ、地域コミュニティとのつながりが特徴で、ただ本を売るだけでなく、都市の文化的なエネルギーを感じられる空間を提供しています。ニューヨークを代表する独立書店として、多くの読者に支持され続けています。

2025年10月、創立80周年を迎えたマガジンハウス
そんな、最高のロケーションであるマクナリー・ジャクソンのSOHO店で、マガジンハウスの80周年をお祝いする『CELEBRATING 80 YEARS OF CULTURE, CURIOSITY, AND CREATIVITY』と題したポップアップが開催され、今回、この特別なコラボレーションをお手伝いすることができました。
国内では東京銀座のGinza Sony Parkでマガジンハウス80周年を記念した特別イベント『マガジンハウス博 “銀座から世界へ”』が10月10日に開幕し、時を同じくしてニューヨークでもこのポップアップがスタートしました。

Brandon Sato(JPT America)によるイベントレポート
当日の店頭で来店するお客様のアテンドスタッフとして対応したJPT Americaの現地スタッフ、 ブランドンが当日の様子をレポートしてくれました。準備段階からJPTの東京本社をはじめ日本サイドとマクナリーの窓口役として奔走した、イベント成功の立役者の一人です。

この1か月間、私たちは本当に慌ただしい日々を過ごしてきました。主役となる英語版マガジンを含む商品の日本からの発送手配、集客を左右するSNS発信の準備、会場セッティング、そして前夜の最終調整まで、やるべきことが山のようにありました。
当日の朝は正直、少し緊張していました。ニューヨークらしく小雨が降っていて、「こんな天気で本当にお客さんが来てくれるのだろうか…」と不安になりました。

しかし、開店と同時に多くの方が来店され、その心配はすぐに吹き飛びました。年齢もバックグラウンドもさまざまなお客さんがポップアップコーナーで足を止め、商品を手に取り、表紙や誌面に目を落とす姿を見ていると、日本のカルチャーやライフスタイル、そしてそれを特集するカルチャー誌への関心の高さを実感しました。

実を言うと、イベントに関わるまで私は日本のカルチャー誌についてあまり詳しくありませんでした。しかし、『POPEYE』や『BRUTUS』の英語版、そして日本語で書かれたオリジナル版を販売する中で、ニューヨークの人々が日本のライフスタイルやカルチャーに強い関心を持っていることを肌で感じました。実際に『POPEYE』や『BRUTUS』は多くの方にお買い上げいただき、イベント終了を待たずに売り切れてしまわないかとても心配になるほどでした。

今回、特に印象的だったのは、途切れることのないお客さんからの反応です。会場では多くの方から声をかけてくださり、直接フィードバックをいただくことが出来ました。どのお客さんもそれぞれ感想を持っていて、「日本語はわからないけど、ずっとオリジナルを買っていた。ようやく英語版が出て本当にうれしい — ぜひこれからも続けてほしい!」といった声も聞かれ、その興奮が直接伝わってくる瞬間でした。

また、マガジンハウスの雑誌ならではの美しいデザインや独特の世界観についても、多くの人が口にしていました。表紙や掲載されている写真、デザインや誌面構成への評価も高く、雑誌そのもののスタイルや雰囲気に惹かれている様子も印象的でした。
イベントは個人的にも、とても貴重で感動的な体験になりました。私の世代は紙の雑誌をあまり買わなくなっていますが、それでもここニューヨークでこれほど熱心に反応してくれる人々の姿を見ると、日頃から日本の書籍や文房具に触れることが多い自分としては本当に力をもらえます。
今回のすばらしいイベントの実現に尽力してくれた皆さんに心から感謝します。
— マガジンハウス、JPT Japan、そしてMcNally Jackson。
イベントは大成功で、次に何が起こるのか楽しみでなりません。
Brandon Sato

日本のすばらしい文化を世界に届け、世界のすばらしい文化を日本に届ける。そのことが、人々の生活や人生を豊かにする。創業以来、当社JPTグループが常に願ってきたことです。今回も色々な縁やタイミングによるすばらしいパートナーとの出会いにより、素敵なコラボレーションイベントを実現できたことを本当に嬉しく思っています。ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
McNally Jackson オーナー Sarah McNally ミニインタビュー

Sarah McNally
【コラボレーションの動機とマガジンハウス80周年について】
80周年、本当におめでとうございます。『POPEYE』は、何年も前から私たちのお店に欠かせない存在です。感動するのは、お客様のほとんどが日本語が読めないにもかかわらず、心から楽しんで購入されること。これが、『POPEYE』の持つ、誰にも真似できない魅力だと思います。
【「Tokyo」というテーマについて】
東京は私たちにとって神秘的な姉妹都市のようなものです。今回の『TOKYO』というテーマは、ニューヨークの皆さんにきっと喜んでいただけるはずだと確信しています。
【日本の文房具の魅力】
たくさんの日本の文房具を扱っている理由を尋ねると、「紙や製本、デザインに対する、日本のものづくりの方々の敬意がすばらしいのです」と、その質の高さを称賛されました。
株式会社マガジンハウス 鉃尾周一代表取締役社長 メッセージ

JPT様の世界的なネットワークによる温かいご支援のおかげで、ニューヨークのMcNally Jacksonにて、弊社創立80周年を記念した素敵なポップアップイベントを開催できましたこと、大変光栄に存じます。
今後も英語版の刊行をさらに充実させて、世界中の読者の皆さまに、私たちの雑誌を心を込めてお届けしてまいります。
【開催中】マガジンハウス博 “銀座から世界へ”

- 会期:2025年10月10日(金)から2025年10月25日(土)まで
- 開園時間:
- 平日:12:00~20:00(最終入場19:30)
- 土日祝:11:00~19:00(最終入場18:30)
- 10月15日(水)は休園
- 初日(10月10日)は16:00~19:00
- 会場:Ginza Sony Park
- 入場料:無料(一部有料イベントあり)
【商品情報】

POPEYE Special Edition Hello, Tokyo! A Guide for Exploring Japan’s Capital Cit(English Version)
- ページ数:124頁
- ISBN:9784838757572
- 定価:2,200円(税込)
- 発売日:2025年9月18日
- ジャンル:ガイド

BRUTUS ENGLISH VERSION NEW PERSPECTIVE TOKYO
- ページ数:178頁
- ISBN:9784838757602
- 定価:1,800円(税込)
- 発売:2025年9月18日
- ジャンル:ガイド
●McNALLY JACKSON Independent Booksellers
https://www.mcnallyjackson.com/
・X : https://x.com/mcnallyjackson
・Instagram : https://www.instagram.com/mcnallyjackson/
●株式会社マガジンハウス
https://magazineworld.jp/
・X : https://x.com/magazinehouse
●JPT America
https://www.jptamerica.com/
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