学生ご用達!時代とともに変化する「UCLA STORE」

FEATURE
Interviewer Yasuhiko Hayashi Photo by Yoshie
ブルーとイエローがトレードカラーのUCLA。アパレルにとどまらず、最近は日本の文房具などライフスタイルに関連する商品も取り扱っています。今回はバイヤー兼ゼネラル・マネジャーのJuwonさんにコロナ禍以降のUCLAのトレンドや学生の購買行動の変化についてお話をお伺いしました。
<UCLA STORE>
1919年にUCLA(※) Associated Students UCLAの事業として開始。モットーである "It All Comes Back To You "の精神に基づき、UCLAstore.comの全収益は、UCLAコミュニティのための一流の商品やサービス、最先端のキャンパス施設、学生活動への資金援助など、さまざまな形で再投資されている。また、収益金はUCLAアスレチックスの支援にも充てられている。日本を含むアジアでは特にUCLA のブランド認知は絶大である。
(※)UCLA:カリフォルニア大学ロサンゼルス校

―こんにちは。Juwonさんのお仕事について教えてください。

バイヤーとしてオリジナルアパレルや教科書以外のライフスタイル関連全ての商品を担当しています。

―Juwonさんご自身もUCLAをご卒業されているんですよね?

はい、歴史学を学んでいました。大学卒業後はSTAPLES CENTERというロサンゼルスのイベントなどを行う公共施設で企画などをしていましたが、UCLAにバイヤーとして戻ってきました。

―ここで働いている方は卒業生の方が多いんですか?

全てのスタッフが卒業生というわけではありませんが、多いと思います。

―それにしても、UCLAの大学売店はとても広いし、色々な商品を扱っていますよね!

UCLAの売店は大学の一部ではありますが、独立した組織なのでしっかりと収益を出して、キャンパス施設や学生活動への資金援助などさまざまな形で再投資されることが求められています。そういったこともあり、取り扱う商品やサービスも多いんです。

―日本でもUCLAのブランドはとても人気がありますよね。

そうですね。UCLA Associated Studentsのライセンスチームが世界中で幅広くライセンス事業を行っています。ちなみにライセンス許可はディズニー並みに厳しいんですよ(笑)。

―コロナ以降、お店の状況はどのように変わりましたか?

私が学生の頃は、教科書とアパレルがUCLAのビジネスにおいて大きな収益の柱だったので、それらをやっておけばビジネスは成り立っていました。しかし、コロナのパンデミック以降は紙の教科書マーケットが縮小してしまったんですよ…

―アメリカは世界で一番デジタル化が進んでますからね。

コロナ禍の少し前までは教科書をバンドルしてディスカウントしたりしてセールスをして売上を拡大させていましたが、最近は紙の教科書の需要はほとんどないです。学生の教科書はiPadがメインになっていますね。紙の教科書の代わりに必要な部分をデジタルから印刷して、ルーズリーフに入れたりして活用しているようです。

―時代ですね。

パンデミックでますますデジタル化が進みましたね。
そういったこともあり、今はライフスタイル関連の商品に大きくシフトしています。韓国コスメや日本の文房具、レコードなどさまざまな商品のラインアップを拡充させています。

文房具コーナー
コスメコーナー

―だから色々な商品があるわけですね。

はい。今はまだお客さんの大半はUCLAの学生さんですが、夏になると世界中から観光客がお店を訪れてくれるので、よりそういった商品の売り場が増えていくんです。

―私たちが販売している日本の文具の売れ行きはどうですか?

日本製のブランドのマークがついていなくても、品質など明らかな違いが分かるんだと思います。例えば、紙のクオリティーやシルクタッチ、パステルカラーやサイズなどどれも楽しいし、すっきりしていて退屈しないんだと思います。

―なるほど!

それに、今の学生さんたちの世代は賢く成長していて(笑)、例えばアニメを見たり、K-POPを聴いたりしているので、アメリカ製以外の商品に全く抵抗がないんですよ。私が学生だった10年前はそうではなかったですね。

―何か今の学生さんの購買行動で変化を感じることはありますか?

私が学生だった10年前は、学生というと質素で倹約していた印象がありますね。今の学生さんたちは色々文句も多いんですが(笑)、例えばこのお店はお菓子が高すぎるとか、でも120ドルのNIKEのシューズは気に入ってくれれば買ってくれるんです。

―なるほど、それはよく分かります。
少し話が変わりますが、日本の文具をアメリカの大学で売るためのアドバイスをいただけますか?

先日御社がコクヨのポップアップショップをやっていただいたように、学生さんが実際の商品を見て、手に取ってもらい、体験してもらうのが良いと思います。ネット販売では分からない面が文具にもあるはずです。あとは、その時におまけで日本製のキャンディーなんかをつけるのも良いのではないでしょうか。アメリカ人はおまけが大好きですから(笑)。

―ありがとうございます。
最後にメッセージをお願いします!

文具はJPTアメリカで買ってください!

左からJPT林、Juwonさん

Juwonさん、お忙しい中インタビューにご対応いただき、ありがとうございました!

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