「おかげさまで50周年」スリーエーネットワーク

COLUMN
Text by スリーエーネットワーク営業部
2023年創立50周年の節目を迎える、スリーエーネットワークさんに近年の出版物のなかで反響のあった注目のタイトルについてお話を伺いました。
株式会社スリーエーネットワーク
1973年に主に産業技術研修生のための日本語教科書『日本語の基礎』(財団法人海外技術者研修協会編)を発行する出版社として発足し、今年創立50周年。人気定番シリーズ「みんなの日本語」はもちろん、世界中の日本語学習者を支える出版物を数多く刊行している。

会社創立50周年、『みんなの日本語』25周年

2023年はスリーエーネットワークにとって、創立50周年、『みんなの日本語』25周年という節目の年になります。創立50周年の現在、当社は日本語教材、英語教材、諸外国語教材などを出版しております。今年25周年の『みんなの日本語』シリーズは日本語総合教科書として、『初級』から『中級』まで国の内外で広くご採用いただいております。今回の50周年、25周年に合わせて全国の書店でフェアなどを企画しています。

さて、今回の「SHIRITAIKUN」では日本語教材のトピックについて触れていきたいと思います。日本語教材の最近の傾向では、コロナ渦によって止まっていた留学生の来日が2022年春から再開。昨年は来日した留学生が最初に使用する『みんなの日本語 初級』シリーズなど、初級レベルの日本語教材がよく動く様になってきました。『同 翻訳・文法解説』では、以前から需要のあった英語、中国語、ベトナム語に加えて、近年留学生が増えてきたネパール語の問い合わせが多くありました(現時点では、『翻訳・文法解説 ネパール語版』は無く、『ネパール語 語彙訳』という弊社からの頒布版のみ)。2023年は初級を終了した留学生達が目標とする日本語能力試験の『新完全マスター』シリーズ、『JLPT ポイント&プラクティス』シリーズなどの需要が見込まれます。また様々な環境での在住外国人のサポートでは欠かせない教師用書籍(『初級を教える人のための日本語文法ハンドブック』など)も引き続き、注目を集めていくと感じます。

近年出版の注目タイトル

また今回は、上記の定番書籍とは別に、近年出版して日本語関係者から注目を集めた3つの書籍をご紹介したいと思います。

①『小説 ミラーさん-みんなの日本語初級シリーズ-』(横山悠太 著)

25周年を迎えた『みんなの日本語』シリーズの主人公:マイク・ミラーさんが主人公の初級から読める小説風の読み物です。著者の横山悠太氏は、『吾輩ハ猫ニナル』(講談社)で第57回群像新人文学賞受賞および第151回芥川賞候補になった作家で、日本語教師です。この本では教科書とはまた違った視点や心理描写のマイク・ミラーさんや、他の登場人物も合わせた「群像劇」を楽しむことができると思います。テキストを使っている学習者や、日本語教師の方にも面白く読める内容です。教科書に合わせて『小説 ミラーさんⅠ』『同 Ⅱ』と2冊あります。

『小説 ミラーさん-みんなの日本語初級シリーズ-』(横山悠太 著)

②『ゲンバの日本語』シリーズ(一般財団法人海外産業人材育成協会 著)

『ゲンバの日本語』シリーズは、初級レベルの日本語を勉強中の学習者でも、就労現場で必要な日本語や、日本企業で働くための文化的知識や能力を学習することができる教材。これからの日本社会で注目されている外国人人材にも関わっているシリーズです。「ゲンバ」は「外国人と日本人のコミュニケーションが行われている様々な職場での『苦労の最前線』」という意味合いであり、主に製造業やIT産業が想定されています。本シリーズは、『基礎編』(レベル1、2)と『応用編』(レベル3)に分かれており、日本語学習の時間の確保が難しい働く外国人にとって、仕事に必要な日本語能力を効率的に学習できる教材です。またシリーズで『ゲンバの日本語 単語帳 製造業 働く外国人のためのことば』『同 建設・設備』『同 IT』も出版されました。

『ゲンバの日本語』シリーズ(一般財団法人海外産業人材育成協会 著)

③『タスクベースで学ぶ日本語 中級』シリーズ(国際基督教大学 教養学部 日本語教育課程 著)

初級レベルの学習を終えた大学生のための中級前期の総合教材。全3巻を通してCEFRのB1、B2レベルの日本語の習得を目指します。本シリーズは、多様な価値観を持つ仲間との協働的対話を通して、自らの視野を広げ、大学等で必要な深い思考力を身につけていくことを目的としています。また、同時にタスクを行うために必要な言語知識(文型・表現、漢字)や言語スキル(メモの取り方、情報の集め方、発表のしかた)を重視し、これらをタスクの中で繰り返し使っていくことによって日本語の運用力を養成していきます。現在は『中級1』『中級2』が発売中。『中級3』は2023年に発売予定です。CEFRを指標としているので、海外の学習環境でも注目していただきたいテキストです。

上記書籍の詳しい内容は弊社のWEBサイトでも見ることが出来ます。

是非、ご覧になってください。スリーエーネットワーク

『タスクベースで学ぶ日本語 中級』シリーズ(国際基督教大学 教養学部 日本語教育課程 著)

これからも世界中の多様なニーズに応えるために

また以前に比べると、留学生が使用する日本語学校や大学向け教材だけでなく、地域のボランティア教室向け、外国人児童向け、介護の日本語、ビジネス向けなど、現在の日本社会のニーズに即した多様な日本語教材が出版されるようになりました。海外でも、若い世代のアニメやサブカルチャーなど新たな日本文化の興味からで、いろいろな国からの日本語学習熱も聞こえています。日本語学習を通じて、学習者や教師の世界や人生の可能性が広がることを今後も期待していきたいと思います。

これからも様々なニーズに応えられるような日本語教材をお届けできたらと思います。

今後とも当社の教材をよろしくお願い申し上げます。

[Information]
株式会社スリーエーネットワーク
〒102-0083 東京都千代田区麹町3丁目4番 トラスティ麹町ビル2F
Home Page https://www.3anet.co.jp/
この記事をシェアする
RELATED ARTICLES
あわせて読みたい記事はこちらから